ゴウンゴウンと音を立てる洗濯機の前で読書に勤しむ。チラリと窓に視線をやって天気を見ると透き通ったスカイブルー。本日は晴天、洗濯日和なり。そろそろ春が来るのか凍てつくような寒さがゆっくりと溶け始め、日差しも暖かくなってきたような気がする。良きかなと1人頷いてまた本に目を落とした。
数十分の後に洗濯終了と声をあげる洗濯機から衣服を取り出してカゴに移す。ここ最近は少々忙しく洗濯の暇がなかったからこんもりと積み上がった衣服に面倒くささを感じてしまう。ふー、と溜息をつきつつカゴを持ち上げ裏庭へ向かう。
外に出ると風に乗って春の香りがする。これだけ天気も風力も良いのならきっとすぐに乾くだろう。シーツや掛布団も一緒に干したっていいかもしれない。取り込む頃には温かくて優しいお日様の匂いを堪能出来るはずだ。良いな、お日様を堪能したい。堪能しよう。そうと決まれば話は早い。まずは目の前の洗濯物を終わらせなければ。そんなご褒美に思いを馳せて、カゴの1番上にあったタオルを手に取った。
4/29/2026, 2:06:28 PM