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神様へ

好きな人がインスタのしたともから私を外さないようにしてください

手の大きなひとだ
頭が良くて優しくて謙虚なひとだ
おとなしいけれど面白いひとだ
私に愛と劣等をくれるひとだ

身長が高いひとだ
私はそうでもないから羨ましい
睫毛の長い人だ
物憂げな顔をよくする

足の速いひとだ
でもそれよりずっと持久力があった
山を登ろうがどれだけ走ろうが涼しそうで
それなのに、ふたりのときは簡単に呼吸を乱す

よく
目が合う寸前に逸らしてしまう
本当に好きに落ちたら困ってしまうから
もうすでにあなたのとりこだけど

音楽の好きなひとだ
私の知らない五線譜を、あなたが辿る
絵の描けないひとだ
あなたの知らない色を、私が探っている

心の奥深くに
未だときめきを隠している
淡い期待と不安がどこまでも膨らんで
私はふつうのやつになってしまった

どうか神様
彼が私の嘘に気が付かないように
彼がもう怪我をしないように
彼が誰にも触れられないように

本当は
綺麗な鳥籠に入れてしまいたいくらいなの

どうか神様
私が彼より先に死ねるように
私が彼の隣をひとりじめできるように

ふたりじゃ狭いくらいの1LDKに
私たちを閉じ込めてください

4/14/2026, 11:38:28 AM