るに

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祈りの果てがここなら
私は喜んで魂を捧げましょう。
雲に不自然な穴が空いていて
そこから太陽の光が降り注ぐ。
ええ、まあ
少しいつもより違った空でした。
私は今の自分の立場が
ものすごく嫌で
願うことは叶わないわ、
嫌いな人はあげたいくらいできるわで
大変な思いをしてしまして。
私ももう諦めてるんですけどね。
性格が私に似た知らない誰かに
この世界から退場する前に
最後に願かけでもなんて
言われてしまいまして。
神社は家の近くになかったので
教会に…。
来たはいいものの、
祈る以外のやることが
わからなくてですね。
どうせ時間は有り余ってるしと
思いまして、
軽く3時間ほど
お祈りさせていただいたんですけど、
いや、目を疑いましたよ。
神様って本当にいるんだなって。
願い事を叶える?
代償に魂が欲しい?
私には願い事なんかございませんし、
魂なんかここに来る前まで
ゴミ箱に捨ててしまおうと思っていましたから
喜んで捧げれます。
世界や時間に果てがあるとしたら
祈りに果てがあるとしたら
私は神様、あなたに会えたこの瞬間が
最果てだと思いました。
"Good Midnight!"
ゴミ箱からすくい上げられた私の魂。
神様、あなたって方は
人を救ってくださる
神様みたいな神様だ。

11/13/2025, 3:14:19 PM