「こぼれたアイスクリーム」
ベシャっと音を立てて地面に落ち、白い水たまりを作った。
「あーあ。」
口ではそういいながらも、特に残念には感じていない。
暑くムシムシとする夏の日。顔を上げて奥を見ると、遠くがゆらゆらとして、地面には水たまりのようなものが見える。
「あ、逃げ水。」
不意に声が聞こえた。横を見つめると少年がたっている。楽しそうに奥の水たまりを見つめている。
少年は不意に走り出した。私も弾かれたように追いかけて走り出した。
何故かあの水たまりに追いつこうと思った。
途中で転んだがそんなことはどうでもよかった。ただ、あの水たまりに追いついてみたかった。
8/11/2025, 3:30:33 PM