YUYA

Open App

「暮らしの残響」


夕陽が、洗濯物に寄りかかる
風がカーテンをくぐり抜け
誰かの笑い声が 遠くの路地にこだまする

商店街の魚屋が 今日のおすすめを叫び
八百屋のラジオが 季節の変わり目を教えてくれる

誰かが落とした買い物メモ
公園のベンチには 時間を持て余す老夫婦
自転車のブレーキ音と 味噌汁の湯気のにおいが重なって
この街の鼓動になる

きらびやかじゃない
でも確かに、ここで誰かが生きている

それが、
「ただいま」が似合う街の姿だと思う

6/19/2025, 1:27:58 AM