多田野一人

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ひとひら 
時折吹く春風に、桜の花びらが散っていく…ふわりと舞う姿に、思わず、手を伸ばした…その手のひらに、ひとひらだけ舞い降りてきた…薄紅色を帯びた花びらは、美しく儚げで、握り締めるのは、躊躇われた…
この桜を、あのひとと一緒に見てみたかった…今も浮かぶ、あのひとの笑顔も、何処か儚げで…

4/13/2025, 3:01:03 PM