夫の実家へ行くと必ず、夫の小さい頃の話しをお義母さんから聞かされる。
夫が中学2年の時に足を骨折した時、お義母さんは、痛くて泣く息子をおんぶして病院へ連れて行った、と言う。
だけど夫は、痛かったけど泣いてないし、歩けなかったから兄ちゃんに自転車で病院へ連れて行ってもらった、と言う。
親子で記憶が違う。兄ちゃんはと言うと…、記憶が曖昧でとにかく怪我をした弟達を何回か自転車に乗せて病院へ行った記憶がある、と言う。
夫は、自分が骨折したのは一度だけで、怪我をして病院へ行ったのはその時だけだ、と言う。
夫の家族話しは、時計がそれぞれ違うのか、重なった事がない。
それぞれがそれぞれの言いぶんを、ガチャガチャ言って毎回終わる。それが不思議。
ひとつのクリスマスケーキを、家族6人分切り分けるのが大変だった、とお義母さんがいつも言う。ひとつのチョコの家とひとつのサンタと、食べられないもみの木と
………「メリークリスマスどころじゃなかったわよ」
プレゼントはどうしてたかと言うと、お菓子のブーツは1人ずつだったけど、おもちゃは兄弟弟妹で、ロボットひとつのみ。
夏の帰省は、エアコンの無い車に家族6人乗って、音楽はお義父さんお気に入りのカセットテープひとつで、6時間以上かけて田舎へ行った、と言う。この話しは全員頷いている。
わたしとしては、まったく信じられない話しばかりで、そんな経験したことないから何回聴いても飽きる事がない。
家族それぞれの思い出話しが分厚くて、羨ましい。
9/24/2025, 12:59:01 PM