それから俺たちはその部屋に住みつき、お互いがお互いを好きでなくなる日まで共にいようと笑いあい抱き合って眠った。下りたブラインドをふと掻き分けて外を覗くと、星がチラチラとこぼれているのが見える。そのやわらかな光が、随分お前に似ている。星など見上げたこともなかったのに。お前は俺を気にも留めずに笑う。「君のほうが似てるのに」ふさわしく生きていく。ろくでなしのならず者に降る光にしては少しばかりやわさがすぎる気はするが。
10/16/2023, 10:28:36 AM