『終わりある時間』
「あ……」
「ん?どうした?」
歩みを止めた私に彼が心配そうな顔をする。
「…ううん、なんでもないよ!行こ!」
そう言い彼の手を取ると、彼も安心したように笑い歩き出した。
誰かが"入って"きた。おおかた、あの子だろう。あの子は私の夢を壊さなければいけない。私のこの夢は世界にとって害だから。
この夢を終わらせたくない、終わらせてほしくない。けど、私にはあの子に対抗する力なんてないから……
彼の手を強く握る。
どうか、どうか。夢が醒める瞬間まで、この時間を楽しませて。
【夢が醒める前に】
3/21/2026, 5:31:26 AM