記憶の海というより
記憶というものは、なぜあんなにも脈絡なくやってくるのだろう。今から出て来ますよとか、せめて合図は欲しい。
急にくるから、対応に困る。そして、あまり良い記憶は出てこない。どうでもいい事、もう忘れてしまっているものが出てくる。
たまには、本当は必要だけど、見たくないから見ないようにしているうちに、忘れてしまったということもあるが。
なので、記憶の海でなく、記憶の川くらいにして欲しい。できれば三級河川くらいの小さな規模で、橋でも渡れるくらいの。それくらいだったら、多少の予想はできるから。
とはいえ、本当に記憶の川があったら、一方通行だから、予想できる分、面白くないかもしれないし、動揺も感動も少ないかも。
そして、効率が良いように側溝を作ったり、暗渠にしたりと、膨大なはずの記憶を無かったことにして、整理してますよみたいな態度をしてしまうだろう。
そう考えたら、予想できないことも起こるし、溺れる事もあるかもだけど、海もありかもしれない。たまの津波は太刀打ちできないけどね。
5/13/2025, 11:10:03 AM