星座
あの日、真夜中に冬の星座を眺めながら
ひとりで流れ星を探していた。
年に数回の流星群の夜だったから。
通りに面した家の前に立っているのに
誰の気配もなく、
ただ自動販売機の光だけが
存在感を放っていた。
手はかじかんで、顔は冷たくなって
ずっと見上げていたために首も痛かったけれど
ひとつ流れ星を見つけてから
なかなかやめることが出来なくなった。
流れ星を待っている間、
他の星もたくさん見つめて。
それはとても有意義な時間だった。
とても寒かったけれど
きっと私は
また今年も流星群を眺めるのだと思う。
10/5/2022, 11:15:37 PM