何も思いつかない。思い出せない。きっとすてきな夜を過ごしていたはずなのに。私はこの何年か本当に私で生きていたのだろうか。
そんなもんだったのか。
熱烈なアプローチだったはずだった。こんな私に今後、こんなに尽くしてくれる人は出会わないんじゃないだろうかとこの人との出会いに感謝して毎日過ごしていた。はずだった。付き合い初めて熱烈さはなくなった。私が尽くしていればあの頃のように思いやってもらえると思っていた。でも、それは違ってて尽くせば尽くすほど、相手の要求は増えていった。そのうち私の伝えたいことは伝わなくなった。違う生活習慣の2人が同じ部屋で過ごせばぶつかるところもあるのに。協力し合わないといけないのに。それを伝えたかったのに、それを押しつけだと返される。ずっとその繰り返し。
とうとう、別れを切り出された。しかも、好きな人と結婚したいと言われた。繋ぎ止めていた心の糸が切れた。怒ったり泣いたり。なにを伝えたいのかなにが怒っているのかわからなかった。
とうとう伝わらなかった。
イブの夜、娘の寝顔をみて幸せを噛み締めている。人生最大のプレゼント。想像していた幸せの形とは違うけど、今が1番幸せ。産まれてきてくれてありがとう。
12/24/2023, 1:16:43 PM