血が、絨毯を染めていた。この絨毯は、渡来のものでとても高価なのに残念だ。これは、もう落ちないだろう。ちょうど夕刻だからか、空もまた絨毯のように染まっていた。見事な偶然だ。こういう時、詩を詠めれば格好良いと思う。詩など詠めないのが悔まれる。さあ、部下を呼ぼう。私には、この後始末は出来ない。残念ながら、こういう事は苦手なのだ。
11/22/2025, 10:11:08 AM