「お前って可愛くないよなw」
もうその言葉も彼も忘れていたはずなのに...。
なんで思い出しちゃったの?
その言葉は当時付き合っていた彼からの言葉だった。
彼が浮気していることを知っ私は彼に問い詰めた。
「ねぇ,浮気してるよね?
知ってるよ。なんで?
昨日まで可愛いって好きだよって
言ってくれてたのにあれは嘘だったの?」
「あぁwバレちゃった。浮気してるよw
なんでって仕方なくねw
お前よりもいい女が好きって言ってくれるからに
決まってんじゃんw
てかお前のこと本気で
可愛いとか好きとか思ってなかったからw
この世にお前のこと可愛いって思ってる人いんの?w」
彼はなんの悪いこともしてないように
ヘラヘラ笑いながらそんな言葉を言った。
「なんかごめんw本気に捉えてたんだw
嘘でも可愛いとか好きとか言ってあげた
俺を褒めて欲しいわw」
なんて言葉も言われた。
「別れて。...この部屋から出てって...!」
この言葉を出すことが精一杯だった。
"可愛くない""嘘でも言ってあげた"
彼が好きだからこそ,そんな言葉聞きたくなかった。
いっぱいお洒落して自分に似合うメイクも研究して
精一杯頑張ったはずなのに...。
彼に見合うように努力したはずなのに
私が彼に嘘つかせてたんだ...。
なんて当時あったことを考えていると
また涙が出ていた。
「あーぁ。猫になりたい。
大人の猫じゃなくて子猫になりたい。」
だって世界中の人が子猫を可愛がるでしょ。
お洒落しなくてもメイクしなくても
愛されて可愛がられて世の中不平等。
メイクしても可愛くならない私はどうしたらいいの?
なんのために生きていけばいいの?
「...もう死にたい。」
でも死ねない。
自分で命を絶つことが怖くて,
さらに自分が嫌になる。
自分で命を絶つその勇気が出るまで生きてみよう
自分の命の猶予期間をつくる
そのときまでに理想の自分に会えることを思って
─────『子猫』
11/16/2022, 6:53:47 AM