ℕ𝕠.28ーmoonlightー
“はぁ、今日も疲れた…。”
窓のすぐ側にある1人用ソファに腰掛ける。
外を覗こうとするも、思わず顔を背ける。
今日の夜空は異常に眩しい。
もう一度窓の外を見る。
今度は、目が慣れたせいかしっかりと空が見えた。
真っ黒な紙に
明るい黄色の絵の具を振り掛けた様な空。
その中でも人一倍輝いている月。
“いいなあ…。”
不意に声がこぼれる。
それと同時に涙が溢れてくる。
私はあんな風になりたいんだ。
そうなのか、
無理だと分かっていても
そう思わせる月はなんてずるいんだ。
10/5/2025, 10:31:13 AM