ルンド

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世界の終わりに君と居たいとは思わない。という貴方は写真だけで良いと言った。どんな終わり方でも君が最後に見た俺の顔は笑顔でありたいと。だから俺を優先しなくて良いよ言った。親兄弟とかと過ごしなと身寄りのない貴方はそういうのだ。私の写真なんかよりも私との時間を欲して欲しかったけれど、貴方はそういう人間だ。好きな人の人生に自分を刻まなくて良いと言うし、自分以外と幸せになっても構わないと言う。自分がその人の幸せになれる自信が無いと言うのだ。私はそんな貴方を好きで居るし、貴方が躊躇いながらも私と共に過ごしてくれることをとても嬉しく思う。不器用ながらも好きと言う貴方、初めて来たと笑ってくれた水族館デート。全てが美しく私の人生を彩っている。貴方が臆病であるのなら私はそれに合わせよう。毎日写真を送ってあげよう。貴方は全て保存するのだろう。フォルダを私で埋めつくしてやろう。そして最後の日には無理矢理隣に立って笑顔じゃない貴方を見てやろう。記憶に残ってる顔じゃなく、その場で美しく可愛い私の顔を見せてあげよう。どんなに泣きじゃくってても恐怖に震えてても貴方は私を不細工だと言わないだろう。私もそうだ。貴方の毎日に私が刻まれて行って、将来感謝してもらうのだ。そして私も感謝するのだ。私を好きになってくれてありがとう、私に合わせて早歩きしてくれてありがとうと大きな声で言うのだ。ビジュが悪くならない内に今日はもう寝てしまおう。明日はツーショにしてやろう。楽しみだ。

6/7/2024, 10:56:39 AM