真っ白な羽根を身にまとい、すうーっと泳いでいるのはまさに白鳥だった。
こんな池に白鳥が居るなんて思わず、ふと立ち止まった。
きらきらと輝く水面上に、数匹の白鳥が優雅に過ごしていて、私は一瞬、ここが島根ではなく、ヨーロッパの城内だと錯覚した。
じっとみつめていたら、途端大きな羽根を羽ばたかせ、いっせいに空へと飛んで行ってしまった
(あ、渡り鳥───)
そうだ。彼らは、世界を渡る渡り鳥。色んな景色を見てきただろう。そんな忙しい中私の目の前に現れてくれた彼らに、とても感謝を伝えたくて堪らなくなった
5/30/2025, 9:25:12 AM