射撃場
僕の立つ通路に明かりが灯る
僕はイヤーマフをつけてターゲットを操作する
数々の顔のない写真のターゲット
銃をリロードして、引き金に指を添えて構える
そして引き金を引く。
音速で射出されたホローポイント弾
ターゲットに命中して、顔の部分に穴が空く
そうして再び新しいターゲットを撃つ
撃つ
撃つ
撃つ。
一つはあの娘との苦い思い出。
一つは両親との決別。
一つは僕自身の痛み。
全ての弾を撃ち尽くすまで、僕はやめない。
ああ、でも一発は残しておかなくちゃ。
んん? 最後の一発はどうするかって?
こうするんだよ。
8/28/2023, 12:41:53 PM