たつみ暁

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幼い頃、夢現の狭間で聞いた子守唄。
わたしの頬を撫でる手の温もりに安心して、眠りについた。

幼子は罹らない病が流行って、その温もりは消えた。
ただ、手の感触と優しい声だけが記憶に残った。

今、枕元で同じ歌を歌い、柔らかな頬を撫でる。
あの日と同じ温もりは、この子に受け継がれているだろうか。

2025/02/28 あの日の温もり

2/28/2025, 10:20:45 AM