テーマ「小さな勇気」
私は、電車通いの大学生。
毎朝決まった時間に家を出て
駅の改札を抜けると、いつも見かける
顔見知りの人達が電車を待っている。
私が住む場所は田舎である為
駅の利用者も少ない。だから
顔を合わせる人は大体いつも
決まったメンバーなので
何となく把握してる。
顔見知りと言っても
お互いの名前も知らないし
特に会話を交わす事は無い。
毎日、駅で顔を合わせるだけの関係。
~そんなある日のこと~
いつものように最寄り駅に向かうと、
車椅子に乗った女性とヘルパーさんという
この辺では、まず見ない組み合わせを見て
珍しくも新しい刺激に少しワクワクしていた。
その日から女性とヘルパーさんは
決まった時間に毎日、駅のホームで
見かけるようになりその人達を見つけるのが
私のひそかな楽しみになった。
それから、3週間後~
その日、私は学校が休みで
少しお出かけしようと
いつもの駅に来ていた
すると、いつも見る車イスに乗った女性も来ていた
何となく彼女の事を気にしつつ、
電車に乗りこんだ。
それからしばらくすると
私が目的の駅に着いて降りると
同じ駅で彼女も降りていた。
駅を降りて改札を出て
彼女は少し、困ってる様子だった。
いつも隣にいるへルパーさんは見当たらず
今日は1人でお出かけの様子。
私も同じ駅に用があるし
声かけてみようかな…?
私は、車イスの女性に駆け寄ってみた。
「あの、何かお困り事ですか?」
思いっきって声をかけてみた。
彼女「はい。この道、車イスが通るには
少し狭いから動けなくて…💦」
「目的地まで車イス押していきましょうか?」
彼女「お願いしていいですか?」
それから彼女と色々話した。
・彼女の出身が私と同じ地元だということ
・東京に在住だったが病気の為、地元に帰ってきて
毎朝、電車でリハビリ施設に通ってるという事
・まさかの、2人とも同い年だったという事
・毎朝、見掛けてからお互いに気になってたという事
・今日は、たまたまヘルパーさんが
体調を崩して来られなくなったという事。
彼女とあれこれ喋るうちに
すっかり仲良しになった。
目的地に彼女を送り届ける頃には
連絡先を交換し、その日から私達は
時々、遊びに行く仲になった。
私と全然違うからって敬遠しないで
えいっ、行ってしまえ!って気持ちで
人と関わってみないと分からない事が
たくさんあるんだね。
私の小さな勇気を振り絞ってみたら
こんなに素敵な友達が出来ちゃった笑
これからも彼女や、街で困ってる人を見かけたら
気軽に声ををかけて誰かの役に立てたらな…
って思ってるのもあるし、
もっと仲良くなりたい!って気持ちもあったから
私、ヘルパーの資格を取得したの(ت )
そしたら彼女、そこまで考えてくれる人に
初めて会ったって泣いちゃった笑
1/27/2025, 11:41:28 AM