私は虹やさん!
虹のタネを捕まえて、うめるのがしごとなの。
虹の始まりは2つあるでしょ。
私はそのうちの1つをうめてるの。
もうひとつはパートナーがうめているの。
もうひとりに会ってみたいな。
会ってみたくて、もうひとつの始まりに向けて
走ってみたの。
虹の橋を走って、走って…
見えた!
勢い余って、私の体がふわっとした。
黒い色が目にはいった。
スーツの男の人?
目の下が黒い!
なんか、つかれてる!
思ってたんとちがう!!
「おじさんも、虹のタネうめてるの?」
「ん、まぁ。」
おじさんの腕のなかでおろして欲しくてじたばたした。
地面に下ろされて、じっとおじさんを見る。
私は、くびをこてんと横にたおした。
「おじさん、だれに会いたいの?」
おじさんは、ハッとした顔をした。
「わたしは、好きな人にあいたいんだ。」
「そっかー。」
「きみは?」
「んー?ままとぱぱにあいたいの。」
「そっか、おたがい会えたらいいね。」
おじさんが、私のあたまをなでてくれた。
なんだか、なつかしいな。
「そうだね!」
きょうも、会いたいひとたちへ
虹をわたった私たちは、「元気にやってるよ。」
と伝えつづける。
空にかかる虹を通してー。
『虹の始まりを探して』
7/28/2025, 2:48:21 PM