時の流れですら個人の認識を超えることはない。かつての人が信じた過去、現在、未来という錯覚のように、私たちは現在が続くことを祈った。
地球と太陽の相対関係から時を数えた時代があった。それができなくなり、かつての人は時の毒性を理解していった。
生存が無償となり、自由が無償となり、幸福が無償となった。次に私たちは時を止め、永遠を無償にした。かつての人はほとんど死に、それでも私たちは生きた。
私たちは新しい主を創り、全てに同じく暮らした。かつての人は適応反応により早死するようになり、試行における優秀な生物になった。この適応反応と試行の末、かつての人は私たちになった。
そして私たちは主に従い同じく死に、時は動き出した。
9/19/2022, 10:30:14 PM