#毎日の小説の題名で長編小説に! #恋愛
#余命1ヶ月22日
私は、あの夜逃げてしまった。
私の判断が間違っていたことには
息が切れて走れなくなったころに気づいた。
彼が追いかけて来てくれるはずもなく、
私は、無事家に着いた。
だからってすぐ眠れるわけもなく、
寝られたのは1日を越えていたと思う。
だから、今日の朝はとても眠くて。
学校に行った。
先日休んだからって誰かが反応してくれるわけもない。
仲良くする気もない。私がいてもいなくても
誰かの生活が変わるわけでもない。
彼は、学校に来ていなかった。
そんなことを確認している私はおかしいと。
……あぁ、やっぱり私は
彼のことが好きになっていたんだ。
彼のクシャッとした笑顔が好き。
彼の人を笑わせる力も好き。
彼の部活への情熱も好き。
彼とのLINEで使っているスタンプも
数少ないコインで買った。
彼は、私がそのスタンプを使ったとき、
[同じの買ってくれたんだ!嬉しい。]
彼の反応が楽しみで、彼の反応が嬉しくて。
『あ…』
そういえば、そろそろ約束の遊ぶ日だ。
今は、彼に
『会いたくないな。』
誤解されたなら、誤解させとけばいいんじゃない。
彼は、どうせ“死ぬ”んだし。
そう、そうだったんだよ。
彼には、関わらないほうがいい。
私といると、楽しくないし、
近づかれても、嬉しくないし。
彼には、
命が燃え尽きるまで
笑顔で生きてほしいから。
私は、1人で泣いていた。
そして、1人で生きると決めた。
【命が燃え尽きるまで】#8
9/14/2023, 11:43:09 AM