「やっほー、先輩。」今日も昨日と同じように羽柴は美術室へやってきた。しかしいつもと違うことがひとつある。常に片割れとしてくっついている黒柳がそこにおらず、いつもの圧倒される感覚が弱い。以前として鬱陶しいとは思うが。「黒柳は?」「風邪でお休み〜。」「珍しいな。」彼の快活な印象とはかけ離れて見えた。「やっぱりこの時期に半袖で登校するのは無理があったみたい。」
5/28/2024, 10:17:54 AM