では、また。
黒のハット帽を脱いで軽くお辞儀をしたあの背中、私忘れません。
あんなに大きかったのに、
小さな白い箱に納められた春さん。
最期まで私のことを生徒としか見てませんでしたね
春さんと再会した時、私は既にバツイチでした。
春さん、いえ先生も既に奥様と離婚されてましたね。
私は先生の事をお慕いしてました。
先生もご存知だったのでしょう。
でも、一度たりとも一線を越えませんでしたね。
私に対して好意を寄せていたこと、なんとなく気づいてましたよ。
私の一つの希望は、あなたの最期の言葉です。
また、どこかでお会いしましょう。
私、また見つけてみせますわ。
だから、その際はお返事聞かせてくださいね。
3/2/2023, 1:01:55 PM