特にすることも無い夜に
丘の上で仰向けになり
満天の星空を眺める
こんなに深い夜だというのに
空に瞬く星が眩しく
私は目を閉じてしまう
一等星、二等星、三等星
紅色、橙色、白色
数えきれない
数えたくない
こんなに深い夜だというのに
目を閉じても
耳を塞いでも
星の声が聞こえてくる
私を笑っている声が聞こえる
数えきれない星の光に
私は希釈されていく
いつか散らばって消えてしまうから
誰か早くこの夜を終えて
目を閉じて
耳を塞いで
いつか私はこの夜を越えて
「−星が溢れる−」
3/16/2023, 2:44:43 AM