鮮やかな入道雲をいくつか覚えている。
一つ目は、子どもの頃祖母の家に行くときに車の後部座席から眺めていた入道雲。
当時は都会に住んでいたから、都会ではそんなに入道雲を意識することはなかったけど、田舎に行くと空はどこまでも広がっていて入道雲もこんなに大きいんだと感動していたような気がする。祖母の家に遊びに行くという非日常感も相まって、私の中では特別な入道雲のひとつ。
二つ目は、中学生の頃に親友と見た入道雲。
夏休みだったと思うけど、学校帰りに親友が住むアパートに遊びに行ったことがある。そのアパートの一番上の階まで登って、二人で隣同士になって座って。今考えるとよく誰も来なかったなと思うけど。日中だったからかな。
特に話すこともなかったけど、ふと空を見上げたときに大きな入道雲が浮かんでいて。「入道雲、大きいね。」なんて他愛もない話をして。そのときは中学2年生だったけど、これからの自分たちの進路について思いを馳せていたような気がする。
これは私の青春の入道雲。
入道雲はこれからもいろんな景色を私に見せてくれるんだろうな。
#入道雲
6/29/2022, 3:07:43 PM