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「遠くに引っ越すの。」

ふざけて嘘をついた。

たまに話すくらいの友達だったけど、泣いてくれた。

それが嬉しくて、
幼かった私は何度も同じことを繰り返した。


5年後―

「誰も私を知らない所へ行くの。」

今度は嘘じゃなかった。

あなたは応援してくれていたけど、
きっと心の中では泣いてた。

もう泣かせたくないって思った。

あなたが大事なんだって気づいた瞬間だったな。


─────遠くの街へ



2/28/2024, 1:33:59 PM