私は1人でインドを旅した。
深い理由とか、納得して貰える目的なんてない。
強いてあげるなら、子供の頃に父が読んでくれた『西遊記』だったかも知れない。
とにかくインドは魅力のある国である。あらゆるスケール感が日本人とかけ離れており、それも気楽な旅行者であれば面白い。
インド人は0(ゼロ)を発明したと云われている。
へーー。だからなに?
0とは数値や数学の概念であり、他の数字とは違って特別な値を持つ。0は何もない状態、つまり空っぽの状態を意味する。
てことは「空(くう)」なのである。
「色即是空」とは、この世ものは一切が空だとする考え。物質的な存在や、現実も時間も、この世のものは何もかもが「空」であり、実は存在しないのである。
飛躍すると、この世はすべて仮想的な世界なのだと云うのも有りだろう。
でも、この世は全て幻想だというような考え方は大昔の人は、割とみんな考えていたかも知れない。
例えば、ソクラテスも「洞窟の比喩」なんて事を述べているのだ。
ま、これはおいておいて、
「色即是空」は「空即是色」とそれを反転させて展開するのが『般若心経』である、
ここで『般若心経』語っても仕方ないので気になる方はそちらの本を読んでいただきたい。
ああ、
0の事を考えてると眠れなくなってしまうのである。
2/22/2024, 3:48:21 AM