Setsu李

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「愛しちゃってごめん」

涙を堪えながら伝えた言葉、伝えたかった言葉は
君に届いたかな。届いてなくてもいいよ。私の我儘だから。

できるのならば、君と会うまえに戻りたい。
大好きな君を悲しませることがわかってたら声かけなかった。

自分の声が嫌いだった。 君が私の声を愛してくれた。
自分が嫌いだった。 君が愛してくれた。

だからね、もう、いいよ。
もういいんだよ。

君が愛してくれたこと、私が覚えてるから。
だから、君は、私のこと忘れてほしい。

ほんとだよ。ねぇ、ありがとうね。充分しあわせだったのよ。
いっっっっぱいもらった。楽しかった。嬉しかった。

「嫌いになれなくてごめん」

置いていっちゃってごめんね。
だからさ、この記憶は私が貰ってくから。全部貰ってくから。

きっと、最初で最後のわがままだから。
優しい君はきいてくれる...よね?

ぜーーんぶ忘れて、どうか、幸せになってね。
願うならば、来世では、君と会いませんように。



『最後の声』

6/27/2025, 9:09:44 AM