fumi

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ゆれる触手が わたしを捕らえる

締め上げられるほどに 苦しくて 口の端から
嗚咽が漏れる

指の先からシビレが 身体の中心を溶かしながら
やさしくわたしを だめにする

息をしたいの このままでは死んでしまうの

わたしの意識は 身体をおいて たかくたかく
のぼっていく

光をまとった蝶が 巨大な木の下を 飛び回る

静かに ひそやかに 誰かを待っている

10/15/2024, 1:33:21 AM