わたしの心は、穴の奥に落ちてしまったみたい。
気づけば、あなたという国に迷いこんでいたの。
おかしなことばかり起きるのよ。
あなたが笑えば、時計は逆さに進んで、
あなたが触れれば、言葉が砂糖みたいに溶けてしまう。
ねえ、どうしてかしら。
昨日より今日のほうが、今日より明日のほうが、
わたしは少しずつ、あなたに染まっていくの。
カップに注いだ紅茶は冷めないままで、
ページの終わらない物語の中、
わたしは何度も同じ問いを繰り返すの。
「これは夢?」
それとも…
あなたが「おいで」と言うたびに、
重力はやさしく裏返って、
わたしはまた、あなたのほうへ落ちていく。
もしもこの国に出口があるのだとしても、
きっとわたしは探さないわ。
だってここには、あなたがいるもの。
それだけで、すべてが少し可笑しくて、
どうしようもなく、愛おしいの。
3/27/2026, 1:48:28 PM