「太陽の下で待ち合わせ」と彼は彼女に言われたのだけど、あいにくの雨模様で太陽は隠れてしまっている。たぶん彼女は来ないだろうな。と彼は思いながら、いちおう、喫茶「太陽」の軒先にいる。「君ならここにくると思った」傘を差した彼女がきて、彼は「ここで合ってたの?」と聞いた。「ここじゃなくてもよかったよ。どこにいても、君はわたしの太陽だから」彼女がそう言うと雨は上がって、虹が出た。太陽はあなただよ、と彼は言いたい気持ちで彼女を抱きしめた。
11/25/2022, 11:23:06 AM