夜の雰囲気は、感傷的になる。二人で並んで歩く道は、ぼんやりと明るい。青暗い中、月の光が君の顔を照らし、青白い陰影を作る。その横顔はいつもより物憂げで、やさしく見える。私の顔も月の効果でよく見えたりしていないかな。
伝えたいことがあるのに、なかなか言い出せない。こちらを見て笑う君の顔をずっと見ていた。二人はこのまま変わらないのだろうか。ふと、会話が途切れる。「月がまんまるだよ」と月に話をふった。「満月かな」。
月は大きくて、ふるふると揺れているように見える。じっと見ていると、月はじんわりと温かい熱を帯びて、線香花火のようにぽとっと落ちてきそうな気がした。
君と見上げる月…🌙
9/15/2025, 7:27:43 AM