気づいた頃には
風を背に受けながら早いスピードで下に落ちていた。
僕は何も言わず
ただただ離れていく地面と一人の人を眺めていた。
僕は突き落とされたのか?
なかなか背中に衝撃が来ない。
下を見ると今落ちてきたはずの場所があった。
そこには5人の人達がいた。
僕を突き落とした人もいた。
彼らは僕を歓迎してくれて数日一緒に過ごした。
ここに来て5日も経った頃
僕はあの男に突き落とされた。
強く目を瞑る。
気がつくとそこはまた5人の人達が
僕を歓迎している所だった。
僕はループしているのか?
これは夢じゃないのか?
僕はいつ抜け出せるのだろう。
僕はいつもこの男に落とされる
─────『落ちていく』
11/23/2024, 11:25:38 PM