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空模様…

朝、目覚めてカーテンを開けて空を見る。

季節にもよるけれど私達は、朝の天気でその日の始まり方が決まるような気がして、つい空を見ている。

当たり前だと思っている全ては、当たり前じゃない。

朝、目覚めることも…起き上がれることも…自分の身支度が出来ることも…蛇口をひねると水が出てくることも…食べて飲めることも…話すことも…聞くことも…歩くことや走ることも…そして、見上げると必ず、空があることも。

人生を一日で例えると、朝産まれて昼成長して夜永遠の眠りにつく。

人生を花に例えると、種が産まれる時を待つ時間で、芽がでて産まれ、蕾で成長して花開き、枯れて土に還る。

人生を空に例えたら、深い夜空で産まれる時を待ち、朝日と共に産まれ、どんな天候でも昼で成長し、夕方まで残りの時間を愉しんで、次第に薄暗くなっていく空で、この世との別れを知り、漆黒の空に永遠の眠りの準備をして、一面の星が煌めく空に消えていく。

誰もが人生の空模様に翻弄され、曇天から優しい雨が降った後には光が差し一瞬でも、虹が出る。

それは、生きとし生けるものとしての恋する相手との出会いにも似て、空模様と同じく舞い上がったり…雲行きが怪しくなって沈んだり…涙で頬を濡らしたり…だけど、その出会いは自分にとっては虹と同じ位、素敵な出会いになる。

その人によって、人生のいつの空が何歳辺りになるのかはそれぞれ、変わる…私は、どの辺りかな。

私の好きな季節の秋で、出来れば澄み渡る青と少しグレーが混ざった空に光る雲がちらほらあって雲の隙間から地上へ光が差し込んでいるような空模様辺りを、その時がくるまで、まだ愉しんでいたいかな…
それは…何歳頃に当てはまるのかな。

それまで、日々の当たり前を当たり前と流さず、朝の空模様でその日が決まる事に感謝して、どんな天気も心から、愉しめるようにしていこうかな。



*読んで下さり ありがとうございます*

8/19/2023, 12:14:38 PM