手放した時間 君が隠した鍵 です。
手放した時間
「キミに、いろんな物をプレゼントしたい」
初めて彼女ができた。
キミに喜んでほしくて、残業して仕事を頑張って、キミに似合いそうなアクセサリー、お花、豪華なディナー。いろいろプレゼントした。
でも
「プレゼントありがとう。けど私は、ステキなプレゼントより、あなたと少しでも長く過ごす時間がほしいな」
キミにそう言われ、ハッとする。
それからの僕は、仕事量を減らし、キミと過ごす時間を大切にした。
僕が手放した時間。
その時間は、僕とキミの笑顔を増やしたのでした。
君が隠した鍵
「あははは」
毎日恒例。と言っても過言じゃないほど、君はクラスの友だちと、楽しそうに笑っている。
けど、1人でいる、ふとした瞬間、君が暗い顔をしていたのを僕は見た。
いつも笑顔でいる。という、君の印象が揺らいだから、その時の顔を、僕は強く覚えている。
「あんなに楽しそうに笑顔でいるのに、誰にも話せないような思いを心の奥に閉じ込めて、気づかれないように、鍵をかけて隠しているのかな」
誰にもわからない君が隠した鍵。
その鍵で君の心を解放できたら、君は心から笑ってくれるのだろうか。
心に残った君の暗い顔。
いつか僕が、心から笑顔にできたら。と思うのだった。
11/25/2025, 8:38:31 AM