罠にかかったヤツを逃がした日の夜、それは訪れた。
「どうもツルです。」
「いや、どう見てもサギだろお前」
「間違えました。ペリカンの恩返しです。」
「だからサギだろ」
「機織り機を貸して頂ければクジャクの羽で一反織りましょう。」
「クジャクじゃないじゃんお前」
「とりあえず中に入れてもらえませんか?ハシビロコウのように突っ立ってるのは苦手で。」
「いや、サギって立って獲物待ちする習性じゃん」
話をしている内にもう何が何だかわけが分からなくなってきました。
(あなたは誰)
ツルの恩返しのオマージュ、言う事バラバラな詐欺師なサギだったようです。
2/19/2025, 12:50:52 PM