「あーばあちゃん、久しぶり!!そうそう俺だよ!俺」
おばあちゃんは、ゆっくりとした口調で言う。
「あー、英也くん?どーしたの急に?」
「なんかさ、俺の友だちが事故ったみたいでさ。今から100万円必要なんだよね。でもさ、ばーちゃん。そいつに借りがあってよ、見捨てるって訳にわ、、、」
おばあちゃんは、ゆっくりとため息をつく
「ひでちゃん、おばちゃん今そんなお金無いよ、、、」
「そこをなんとか!!」
「英也!!」
その時一瞬で空気が硬直した。
「何のために、あんたのお母さんが命削ってまで有名高校にいれたと思ってるの?彼女とか何とか言うてますが、気が揺るんでるんじゃないの?こんなんじゃろくな大人にな、、、」
「チッ、クソババーが。」
その瞬間プツンと電話が切れた。
「ちょっ、ひでちゃん?ひでちゃん!!」
おばあちゃんが呼び掛けたが、返答はなかった
「ねぇ、ばあちゃん。英也ここにいるけど?」
ばあちゃんは、口をポカーンと開けて
「どっ、ドッペルゲンガー?」と呟いた。
おばあちゃんは不思議そうに受話器と僕を見る
「違うよ。きっと、詐欺だよ。ほら、今日テレビでやってたやつ。」
おばあちゃんは、納得したように顔を明るくする。
「あぁ、池上◯のテレビでもやってたねぇ!。」
「詐欺って、、おばあちゃんでも引っ掛かるもんなんだね、」
僕は、孫がいる前でも騙されるおばあさんに驚いていた。、
「、、、で詐欺師がなんて?」
ばあちゃんは、間をおいた後ゆっくりと言った。
「クソババーって、全く最近の世の中は、、、。」
僕は正直心のなかで、逆にダーメジを食らったなと少し哀れに思った。
そのころ詐欺師は、何かすごい当たってるし痛いところつつかれたなって思っていた。
きっとおばあちゃんに詐欺師は
「「二度とこない(しない)!!」」
3/24/2025, 6:47:38 PM