いらない

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君と一緒に 

砂浜を一歩一歩踏んで足跡を残していく。ふたりで並んで歩くと寄り添うような後が砂に刻まれた。
その後を波が攫っていって、寄り添った足跡が消える。後ろ背に残念がったのは内緒にしておこう。
握ってくれた手に少し力が入って、どうしたなんて聞く君に、なんでもないって小さな嘘をつく。
あの日と同じように繋いでくれる手の温かさをずっと独り占めできることが嬉しい。独占欲が強いなんていわれそうだけど、他人にいわれたって痛くも痒くもない。
君がやめてほしいというならちゃんとやめるつもりだから問題ないと自分を肯定することにした。
これからも君と手を繋いで歩いていきたい。どこまでも一緒にふたり寄り添って。


1/6/2025, 12:40:58 PM