星空の下で
夜の星よ
汝は幾千の時を美しいまま夜闇を照らす
そんな美しき汝らを先祖に例えるのは
いささか申し分ない
なので某は汝らを「幻の結晶」と例えよう
人は過去に見上げることを捨て、
星を見ることを忘れてしまったようだ
時に星は人の上を見る役を果たす
それでも礼のない日々はさぞ虚しかろう
某は共感の感情が滲み出る
なぜなら某は星であるゆえ
理解できるというとこだ
某を取り囲む無限の宇宙よ
星が某のみであれば人は私を特別に思い
幾度の夜も某を見てもらえるだろうか
だが他の星がいまいと私はただの見世物だ
仲間がいないと孤立する毎日さ
星空のした
雨上がりの世界で生きる人の目に某はいない
星空のした
水溜まり
君だけが汝らを見つめてくれる
星空のした
皆は私を忘れてく
4/5/2024, 12:37:53 PM