ナギ

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君と一緒に

勉強が嫌いだ。
誰もが思うだろう、大人になっても必要ないだろうと。
じゃあさ?しなくていいじゃん?
って、思ってた。
けど、、、。
その考えが変わった。

俺は恋をしたんだ。
今までなんとも思ってなかった奴に。

そいつは、めちゃめちゃ真面目だ。
一日六時間は必ず勉強するような人だ。
学校ではずっと勉強。
友達がいないって訳じゃなさそうだけど。
ずっと、ひとりで勉強していた。
それも、とても楽しそうに。
その[笑顔]に俺は惹かれた。
何故そんなに楽しくできる?
何故そんなにずっと笑顔なんだ?

何故そんなに、、悲しそうなんだ?

俺はあいつの悲しそうにする顔が嫌いだ。
楽しそうに勉強してるのに、たまに悲しそうな顔をする。
俺にはその理由がわからなかった。
考えたくもなかった。
勝手だが、やはり好きな奴には笑顔でいてほしい。

俺は学校にいる時はできるだけ一緒にいた。
勉強の邪魔にならないようにだけは気をつけた。
彼女も俺が近くにいることを許してくれた。
いつも家でしている予習復習は彼女といる時に終わらせるようになった。
彼女の悲しそうな顔を見るのは少なくなった。

憶測だけど、きっと一人で寂しかったのだろう。
友達がいても楽しいと思っている勉強をしていると友達は寄ってこない。
それが彼女には辛かったのだろう。
本人に聞こうと思ったがやめておいた。
俺が知る彼女の性格上、きっと笑顔で大丈夫だと答えただろう。
深掘りしても意味がないことを俺はしない。
ただ近くで勉強をする、これだけで彼女が少しでも楽になれるのならずっと君のそばにいよう。
それが恋人という立場じゃなくても。
俺は『君と一緒に』いる。

1/6/2024, 1:40:55 PM