【やるせない気持ち】'240825 07:43
『2016.XX.XX. Nagoya , Aichi』
私はいつも通り短大の授業を終え帰路についた。
「さぁ、少し休んで学童のアルバイトに行こう」
授業を終えた元気いっぱいな子ども達を続々と出迎える。
ある小学三年生の男の子は、
ピンク色の可愛らしい鞄を大事そうに持っていた。
私は、その子が「自分らしくいられている」
ことが嬉しかった。
学童長のおばあちゃんが来た。
「そんな!女の子のもの好きになったらあかん!」
と一括。
その子は、「俺、別にこんなん好きやないし!
家にこれしかなかったから持ってきとるんやし!」
私は、その時に、
「ごめんなぁ、ほんまは言いたくなかったよなぁ」
って思った。やるせなかったなぁ。
「自分の好きなものを持ってたらええんよ」
と一言だけ伝えて、さようならした。
また明日、その鞄を大事に持ってきてね。
EP.05
NANA
8/24/2024, 11:03:08 PM