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後悔がない人生にしたいけれど、後悔がない人生なんてなくて。人は多かれ少なかれ悔やんでいることがあるものだと思う。誰だって細々としたちょっとした後悔の中に埋もれてとびきり苦く、心がべこべこに凹んでしまいそうな触れることを躊躇うくらいの後悔だって抱えている。
後の糧になるような後悔もあれば、ただ傷としてそこにあるような後悔もある。

人生という航海に後悔は不可欠で。ガラクタみたいで抱えていきたくはない荷物だけど、なにかに使えるかもしれなくて。どうしようもないときに隙間を塞ぐ材料として使えたり、非常食としてかじったり嵐のときに身を守る縄になるかもしれない。そう思うと後悔が詰まった箱を手放すこともできなくて。
でも無造作に後悔が詰まった箱に手を入れれば、鋭く尖った気持ちに傷をつけらることもあって。
それでもみんなそんな荷物を抱えてそれぞれの船で足掻いてる。

やり場のない後悔の詰まった箱を抱えて前へ進む。

5/15/2023, 2:52:50 PM