星乃 砂

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君と出逢って

登場人物
 紬(つむぎ18) 蓮(れん10)
 剛志(たかし5)
 優斗(ゆうと19) 雅(みやび5)

子供の日の今日、紬は弟の蓮と剛志を連れて遊園地に出かける事になった。「蓮、剛志、支度はできたの?早くしないと置いてっちゃうわよ」
「お姉ちゃん、お兄ちゃんが顔を真っ赤にしてるよ」蓮は這う様にして2階から降りて来た。
「どうしたの蓮、熱があるんじやないの?」
「どれどれ」母さんが熱を測ったら38℃もあった。「こりゃダメだね。残念だけど蓮
はお留守番だね」
「やだやだー。ボクも行くよー」
「行ける訳ないでしょ」蓮は母さんに引きずられて部屋へ戻っていった。
「蓮、お土産買って来るからねー」紬は剛志を連れて遊園地へ出かけていった。

開園15分前に着いたので、入り口に並んで待つことになった。後ろには、わたしと同じくらいの男の人が剛志と同じくらいの女の子を連れていた。
「なんて、カワイイんだ」
「カッコいいー」

入り口が開きやっと中に入れた。
紬  「剛志」
優斗 「雅」
紬・優斗 「「なにから乗ろうか?」」
剛志・雅 「「メリーゴーランド」」
声が揃った。振り返って見るとさっきの男の人だった。
優斗 「よかってら、一緒に周りませんか?」
紬 「そうですね、弟たちも同じくらいの年だし、ひとりで乗り物に乗せるよりは一緒に乗ってくれる子がいたら安心ですしね」
弟たちもすぐに仲良くなり、大喜びだ。
雅 「お兄ちゃんもお姉ちゃんと、なんか乗ってきたら」
剛志 「そうだよ、お姉ちゃんジェットコースター大好きだよね」弟たちに促されジェットコースターに乗ることになった。
紬 「お姉ちゃんが戻ってくるまで、雅ちゃんとここにいてね」
剛志 「大丈夫だよ、雅ちゃんはボクが守る」
優斗 「剛志くんは頼もしいね、雅も剛志くんと一緒にいてね」
雅 「大丈夫よ、アタシは強い男に付いて行くタイプだから」
紬 「まぁ!」

わたしたちは一緒に食事をし、いっぱい乗り物に乗り充実した日を過ごすことが出来た。

優斗 「今日は付き合ってくれてありがとう」
紬 「とっても楽しかったわ。」
優斗 「よかったら連絡先を交換しませんか」
紬 「はい、喜んで」
わたしたちは、また会う約束をした。
剛志 「ボクは、君と出逢えて本当によかった」
雅 「アタシもです」

           

紬 「あっ!蓮のお土産忘れた」
 
            おわり

5/6/2024, 6:42:25 AM