幸せとは
「幸せについて本気出して考えてみた」
「で?」
「……後輩。弟がいま言ったのはね、某アーティストの歌のタイトルなんだわ」
「シンプルでいいね」
生きる時間が増えるにつれて歌詞が味わい深くなるタイプの曲だと思ってます。いまの世の中じゃあ、サブスクに入っていればどの音楽メディアでも聞けるんじゃないかな。
「ってか、タイトル長いね」
「愛のままにわがままに僕は君だけを傷つけないよりは短いだろ」
「姐さん、」
「名曲です」
「あ、うん。聞いてみるよ」
後輩が困ったように私に解説を求めてきたから、シンプルに答えてあげた。音楽に関しては本と同じぐらいフットワークの軽い後輩は、さっそくこの二曲を噛み締めておりました。名曲は世代も時代も越えるんよ。
「姉貴にとっての幸せは?」
「当たり前に生きてること」(※短命予言授かり中)
「聞く相手を間違えたな。後輩、」
「おいしいもの食べてる時」
「「あり寄りのあり」」
結局のところ、なにを幸せと思うかは人それぞれだよね。自分にとっての幸せが相手にとってもそうとは限らないじゃん?
だから、幸せの定義の押し付けはしません!
「弟は?」
「動物をもふってる時」
「「最高じゃん」」
アニマルセラピーって本当にあると思うんだよね。ちなみに私は犬派、後輩は猫派。弟はあいだをとってどんな生物だって満遍なく愛でる派だ。
「規模関係なく、幸せの思い出はあるだけあったほうがいいよな」
「なんでまた?」
「「守護霊(パトローナス)が呼べる」
「ふたりともハリポタ大好きだね……」
(いつもの3人シリーズ)
1/4/2025, 12:47:13 PM