あれからどれ程の年月が経過しただろうか。爪痕などもうここには残されてはいない筈なのに、それでもこの地には決して消えぬ哀愁が漂っている。偉大な魔女のおかげで恐怖は薄れたとはいえ、完全に消え去ることは無いだろう。ただ一人、この場で生き残ってしまった理由を未だに時折考えてしまう。けれども、今だけは――。20231104 哀愁をそそる
11/4/2023, 11:54:41 AM