この話は、今自分の中で1番仲良くしてくれてる友達の話。
その友達と出会ったのは約2年と少し前の話。
初めて自分の障害と似た障害を持った方たちが集まる施設に行った。最初は人見知りしたし、障害を持った人たちに対して自分の中で偏見があったから仲良くするのにすごく時間がかかった。月に1回午前だけの別室通所から始まり、少しずつ時間を伸ばしての通所で慣れて来た時に、職員から言われてお昼ご飯を作ることに。恐る恐る調理室に入り、初めて職員以外の利用者と接触していつもより人見知り激しめに調理作業を手伝っていた。そこに来たとある利用者の方に言われた一言。
「何をそこまでビクビクしてるかわからないけど、
ここの人は誰も悪い人はいないよ。
逆にそこまで警戒心強めな人初めてだわ。」
そう言われて、自分がどれだけ怖い顔で作業してたか改めてわかったけど、警戒心は解けなかった。その時までは。
次の通所の日。施設に着いて入ると、この前少し強めの言葉を言った利用者と会って、その利用者はたった一言笑顔で
「おはよう」
自分はその人に少し警戒心を解いた。
理由はわからない。でもなんとなく、この人は悪い人じゃないって心の中で思えたからかそこから施設の他の人達と仲良くなるのは早かった。
たった一言二言で態度を変えてしまう自分に今では少し馬鹿らしく感じるが、前提と偏見があっての警戒心であったため仕方ないと思いたい。
職員とも利用者とも仲良くできて、通所頻度も増えて施設になれてきた頃に現れたその人は自分の好きな職員を独り占めするかのように、自分の初期同様別室通所から開始した。
その人こそ今自分と仲良くしてくれてる友達である。
以後hさんと表記する。
hさんは自分より少し背が低く淡い色が似合うすごく可愛い女性で、自分にはない可愛らしさやおしとやかさがある。
だが、hさんは男性恐怖症があり自分より障害が重めの方でどう接したらいいかわからないと職員から相談を受け、
なら、自分が施設通所開始当時にとある利用者から言われた一言のようなきっかけを作ろうと思ってhさんと関わり始めた。
最初は、何気ない会話から始まりhさんの推しの話だったり色んな話をした。
hさんが周りと少しずつ馴染み始めて自分が居なくても大丈夫なくらいになった頃、自分が施設の退所時期が近づいてきた。
自分が通っていた施設は2年の契約期間があり、通所開始から1年半が経った。
自分が就職活動で焦ってバタバタしていた時もhさんはゆっくりがんばれ!って応援してくれた。
そのたった一言が嬉しくて頑張れた。
いざ、就職が決まり退所の日。
自分はhさんとのお別れが寂しく、職員に確認を取り手紙を書くことにした。本来は施設の規則上連絡先の交換が禁止されていたため、手紙の内容は職員確認済みとなってしまったが手紙を渡せてお別れをした。
退所して2ヶ月後
たまたま1人で買い物してた出先でhさんと遭遇。
奇跡すぎる再会に興奮した勢いで連絡先を交換してその日は解散。よくよく、hさんに確認してみたらhさんも施設を退所してた為施設の規則は関係ないことに気づき、また遊ぶ約束をした。
それから半年経った今
自分もhさんも退所後の就職先の愚痴や悩みを話しながら、最近ではお互い貯金して来年には一緒に旅行に行こうねと話している。
10/25/2024, 4:49:56 PM