風景
夢の中で、私は森のようなところを彷徨っていた。高熱に浮かされた明け方のことだ。悪夢と言えば悪夢だが、逃げているワケでもなく、急いでいるワケでもなく、ただひたすら歩き回っていた。
私はたまに、夢を見ながら「これは夢なんだ」と意識している時がある。逃げている夢の時は「泳ぐみたいに飛べるよ」とか、自分にアドバイス?する時もある。
この彷徨う夢の時も「その大きな樹のところ、隣が白樺の。さっきも通ったよ」
第三者的に俯瞰してみていると、似たような風景でも分かるらしい。この夢、なんだか小さな沼のような湖のような場所に出て、唐突に終わった。目が覚めたのだ。
不思議なことに、あの最後の風景が今も頭に残ってる。
No.166
4/13/2025, 8:29:19 AM