『奇跡をもう一度』
たそがれのおかのうえでしゃぼんだまをとばしていたら、せんせいがきました。
なにをしているのかきかれたので、しゃぼんだまをとばしているといいました。
せんせいもやりたいのときいたら、ちょっとわらってぼくがやっているのをみているからいいといいました。
ぼくはしゃぼんだまをとばしました。
まあるくてきらきらしていてとてもきれいでした。
すこししたらせんせいがなきそうなかおでぼくをみていました。
やっぱりやりたいのかなとおもってきいたら、ぜったいにもとにもどすから、といわれました。
しゃぼんだまをどこにもどすのときいたら、おまえはおれがぜったいに、といってなきだしてしまいました。
せんせいはぼくよりちいさいので、すこしかがんであたまをなでてあげました。
「あの事故で助かったのは奇跡なんだ……もう一度奇跡を起こしてみせるから…だからまた一緒に研究を……」
よくわからないけど、せんせいがなくのはいやだなとおもいました。
10/3/2024, 6:25:56 AM